y2/なぜシマ屋のコンシェルジェに?

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(前回)より

この仕事のきっかけはやはりSingapore?

『出会い編』ですね(笑)

確かに、こっちにいる時ちらっと町屋の話をしてたなあと思って。

実はですね、高校の同級生が数人シンガポールに住んでいて、その中の1人が、シマ屋のオーナーと知り合いだったのです。ちょうど私が引っ越してきた頃は、町屋を購入して、改築を始めたところでした。

なるほど。 すると、オーナー達も日本のagentを探していたところだった?

そうそう。建物が完成しても、宿として運営するには、日本人で、現地とのやりとりなど細やかな仕事をやってくれる人が必要だという事で。

実際の運営では、現場のmanagerの力量にかかってるからね。

そういう経緯で、少しずつ手伝い始めたのが2015年初旬です。ちょうどミュージアムのボランティアガイドの研修(註1)が終わって、少し時間ができたところでしたね。

どうでした、オーナー達と最初に会って見て。

紹介されて、オーナーたちに実際に会ってみたら、4人のうち3人は同年代で、みなさん別の立派な本業がある上で、京都で宿をやってみたい、ということで、面白くなりそうだな、と感じました。

う〜ん、確かに面白そう。本業以外に外国、しかも京都で宿を始めるなんてね。

日本だったら働き盛りで会社に全てを捧げている30-40代の人たちが、副業が可能というのは、文化の違いでしょうか。全く別の分野のことにもチャレンジしたいという気概も、素晴らしいと思います。

そこで、Yukoさんの担当がコンシェルジェ?

その時はシンガポールからなので、私の業務は、完全なリモートワークです。インターネットのおかげで、どこにいても仕事ができるというのは、便利ですね。

本当に。Internetの恩恵は自分も大いに受けているし、自分のできる仕事の範囲、量そして質も以前と比べて桁違いだし。

すごいですよね〜

そこで ”e-concierge” として活躍するわけですね。まずはどんな事から?

最初の大きな仕事は、宿でウェルカムギフトとして出す日本酒を納めてくれる酒蔵を探すことでした。

日本酒! あの辺りは日本有数の酒どころだし。心当たりがあったの?

いえいえ、まず、ネットで検索して、いくつかの酒造にメールを書き、オーナーたちが京都に行くときに訪問できるようアレンジし、伏見の招徳酒造さんに請け負っていただけることになりました。

自分はあまり日本酒には詳しく無いんだけど。。

そこは、純米酒にこだわって、女性の杜氏さんが造っているお酒です。一緒に酒蔵見学に行けなかったのは、大変残念でしたね。

また次回色々話し聞かせてくださいね。

は〜い、喜んで。

(註1)The National Museum of Singapore(国立シンガポール博物館)、Asian Civilisation Museum(アジア文明博物館)などでは日本人も含めて、アジア、欧米など各国からの移住者がボランティアガイドをしています。みっちり研修をしてからガイドとしてデヴューするするので、質はかなり高いと自負しています。私Jayもガイドをしております。