n2/ 教師になろうとしたきっかけ

Pocket

少年時代に考えていたこと

・・・専門の化学を始めとして、多方面で活躍する能一先生の少年時代

能一さん、どんな少年だったの?

小学生のとき,将来の夢は学校の先生でした。

え、小学生の頃から!? その後は?

 中学生のときの学校の先生は,”ただ教科書を読んでいるだけだな”と感じちゃって、先生への憧れという気持ちは薄れてしまって。。何というか、自分の知的好奇心を刺激してくれる魅力的な授業はなかったので。

そう感じたのは「そんな話は自分はもう知っている」とか?(笑)

(笑)実は、このとき,『知ったかぶり』と他の生徒から言われていて。。。。周りの生徒から、嫌味な奴だと思われていたみたい。

(大笑い) 中学では授業に物足りなさを感じていたわけだ。。知ったかぶりって言われてちょっと可哀想な感じがするけど。。 

高校で出会った先生がすごかった

その後高校に進んでもやはり授業はつまらなかったの?

いや、高校ではとてもいい先生に出会って。

それは化学の先生?

 いや、現代社会の先生

(笑)現代社会! 化学じゃないんだ。

高校生のときに出会った現代社会の先生がすごく知識が豊富で,こっちが何を言っても論破されてしまい。。。

その先生に議論をふっかけていた?

ええ(苦笑)

でも、その先生なんでも知っていて、本当に「すごいな~」と感じて

・・・・その先生のおかげで、再び “先生になりたい!” という強い思いを持つようになった。

現代社会を教えようと思ったの?

それが、社会科は,当時なり手が多くて・・・・・多分なれないだろうと思った。

その点、理科は,実験も面白そうだし,なりやすそうだった。

実験があるのが特徴だよね。他の科目は?

何が教えられるかを真剣に考えてみると。。まず数学が苦手なので,物理はダメ,生き物が嫌いなので,生物もダメ。

・・・・で,残ったのが化学。。。有機化学は面白いと思ったので,これを勉強してみるかとなった。

なるほど筋が通っている(笑)能一さん、車好きだよね。

かなり。・・・本当は,クルマが好きで,機械科で学び,エンジニアになりたかった。

でも、機械科には進まなかった。

やはり教師への夢もあったので、

機械科ではダメだったの?

機械科って数学の先生の免許しかとれなかった。数学は苦手だから(笑)

というわけで機械科は選ばなかった。

なるほど、合理的な判断だ。

とにかく先生になって,生徒と楽しく過ごしたかった。

だから化学科を選んだのは,先生になるための手段!

目的がはっきりしているね。

化学を本当に面白いと思うようになったのは,教師になってから。

じゃ、化学科を目指して猛勉強した?

いや、大学は推薦で行ったので,それほど勉強せず進学してしまい、そんなわけで大学で深い勉強ができなかったという後悔がある。

そういう自分の経験があるので、’生徒たちには高校時代にしっかり勉強して,大学で学んで欲しいという希望が強くある。

その当時は深い知識で物事を考えられなかった。

明治大学の工業化学科へ進学

理系の学部はやはり勉強が大変?

明治大学の工業化学科は楽だった。

楽だった? というと。

例えば、理科大は週に3回くらい実験がある?

なのに、明治は週1回。

・・・当時は,楽に大学で楽しむのが良い時代だった。

そういう結論か(笑)

続きは改めてまた聞こうかな。

西村能一先生の著作